婚約指輪は本当に必要?贈る意味や結婚後の役割は?【静岡市】

「プロポーズの際に婚約指輪は贈るもの」というのは常識ではなくなっているのかもしれません。近年、考え方や価値観から婚約指輪を購入しないカップルも増えています。
これから大切なパートナーとの結婚を控えている人は、結納や顔合わせ、結婚式実施の有無や、新婚生活など、考えることはたくさんあります。結婚観が多様化する現在で、婚約指輪の必要性に疑問を持つ人もいるのではないでしょうか。
それでも、「ゼクシィ結婚トレンド調査2019」によると、約6割のカップルが婚約指輪を用意しています。婚約指輪を贈る意味や、用意をしなかったかったカップルの理由などを紹介します。迷っている人は参考にしてみてください。
婚約指輪はなぜ贈るの?
婚約指輪は婚約の証しに男性から女性へ贈るものです。継ぎ目のない一連の「輪」は永遠の愛を表すものとして、古代ローマの時代から婚約の証しとして用いられてきました。
日本では、婚約は結婚とは違い法的な契約はありません。ふたりのあいだだけで取り交わされる約束です。婚約指輪を贈るということは、口約束ではないという信頼性を持たせるために、大きな役割を果たしてくれます。
また、婚約指輪を左手薬指に着けていると「婚約をしている」という周知にもなります。婚約指輪は、婚約から結婚までのあいだ身に着けるものであるため、周囲への報告やアピールにも一役かってくれます。
婚約指輪を贈らないケース
婚約指輪を購入しなかったカップルは、どんな理由から婚約指輪を用意しないという結論に至ったのでしょうか。声の多かった理由を紹介します。
■経済面で断念
婚約指輪の相場は20万円台~30万円台だと言われています。年齢や収入によってかける費用はさまざまですが、いずれにしても高価な買い物です。よく言われていた「給料の3か月分」とまではいかなくとも、経済的に用意が難しく、断念するカップルもいます。
また男性の経済面を心配して「必要ない」と伝えてしまう女性も多いようです。結婚式や新生活のことを考えると、わがままは言ないと気をつかってしまうのでしょう。
■結婚式費用に充てる
最近はプロポーズの場ではなく、婚約後ふたりで婚約指輪を購入するというケースが増えています。結婚準備を進める中で、婚約指輪よりも結婚式の内容を充実させるという選択するカップルもいるのです。
結婚式の準備は打ち合わせを進めるうちに金額が上がり、現実的に婚約指輪を諦めたという声もあります。こちらも、金銭的な理由で購入できなかったという理由が大きいようです。
■指輪以外の贈り物に
婚約指輪の着用期間や、その後の着用シーンや頻度を考え、指輪以外のジュエリーを選択するというケースもあります。普段から身に着けられるようにと、ネックレスやピアスにしたというカップルもいるようです。
そもそもジュエリーに興味がなく、家具や家電など実用的なものをお願いするケースもあります。結婚生活を充実させるというのも一つの選択肢でしょう。
■女性の本音は?
経済的な理由にしろ、実用性を求めるにしろ、女性の本音はどうなのでしょうか。「必要ない」というのは、遠慮をしてしまっていたり、優先順位から仕方なく諦めてしまっていたりするケースが多いのではないでしょうか。
婚約指輪にあこがれを持っている女性は多いはずです。「いらない」という言葉をそのまま受け取らず、本心をしっかり確認してあげることが大切です。経済的に贈ることが難しくても、「将来プレゼントする」と約束することで気持ちも伝わるはずです。
そして、本心では「贈りたい」と考えている男性も実は多いのです。遠慮してしまって後悔しないように、「本当は欲しい」と伝えることも、今後の結婚生活を円滑に進めるために必要なことです。
結婚後の着用
婚約指輪は、一粒ダイヤモンドの定番デザインや、そのイメージから「普段なかなか身に着けられないもの」と考えている人が多いようです。しかし最近では、引っ掛かりの少ない、日常使いしやすいデザインも増えています。
また、着用シーンも想像しているより多いかもしれません。結婚式の出席や、入園・入学式などフォーマルな場はもちろん、友人との食事会や、夫婦でのちょっとしたお出かけなど、婚約指輪の出番はたくさんあります。
結婚指輪との重ね付けを前提として購入するカップルも多くいますし、セットリングの種類も豊富です。カジュアルリングと合わせやすいデザインもあり、イメージよりしていたものより身近に感じられるかもしれません。
「あまり使わないからもったいない」「ジュエリーにあまり興味がないから」という理由で婚約指輪の辞退を考えているのであれば、後悔しないように、実際に店舗でデザインを確認し、着用シーンを想像してから判断することをお勧めします。
婚約指輪の役割
婚約指輪は「婚約の証し」としてはもちろん、その後の結婚生活にも重要な役割を持っています。婚約をするということは「結婚をする」という決意をしたということです。婚約指輪はその時の新鮮な気持ちを思い出させてくれます。
長い夫婦生活の中、いつも順風満帆であるとは限りません。夫婦喧嘩をした時に仲直りのきっかけになることもあります。相手への思いやりを思い出し、夫婦の絆をつなぐツールにもなるのです。
まとめ
婚約指輪は高価なものです。必ず必要なものではありません。しかし、大半の女性が欲しいと思っていることも事実です。遠慮や決めつけで、後悔をしないように、お互いの気持ちを確認しあうことが大切です。
旅行や実用的なものも良いかもしれませんが、婚約指輪は「生涯持ち続ける財産」です。他の何にも代えられない、夫婦の愛情の証しとして、婚約指輪の必要性をふたりで相談してみましょう。