婚約指輪をパールやオパールにしてもOK? 自分らしい婚約指輪選び

ダイヤモンドよりも、もっと温かみのある色合いの宝石が好きだという方もみえることでしょう。
ほんのりとした柔らかい輝きのパールや、光や角度で違う表情を見せるオパールなどには、独特の魅力がありますよね。
婚約指輪はダイヤモンドと思っている方も多いですが、ヨーロッパではサファイアも多く、特に決まりはありません。おふたりの好きな宝石を選んでいいのです。
最近は婚約指輪にダイヤモンド以外の宝石、サファイアやルビー、パールやオパールなどを選ぶ方も増えています。
今回はダイヤモンド以外の石が増えている理由と、パールやオパールの種類について、良し悪しの見分け方やお手入れ方法をご紹介していきます。
ダイヤモンド以外の石を選択する理由
婚約指輪に、ダイヤモンド以外の石を選択する人が増えてきた理由は、主に3つあります。
欧米の花嫁は「古いもの・新しいもの・借りたもの・青いもの」の4つを身につける、サムシングフォーの習慣があります。
そのため自分のダイヤモンドの指輪を、娘や息子の嫁に「何か古いもの」として譲る習慣があります。その習慣が日本にも伝わり、ダイヤモンドは親などから譲り受けるという人が増えてきました。
ダイヤモンドは譲り受けるため、婚約者からもらう婚約指輪は他の宝石が欲しいと思うようです。
もう1つの理由としては、ダイヤモンド以外の宝石を選ぶと、予算を抑えてもサイズが大きくクオリティーが高い宝石を購入できるためです。
また3つ目の理由は、みんなとは違うオリジナリティのある婚約指輪にしたい人は、ダイヤモンドではなく他の宝石を選ぶ傾向にあるからです。
パール(真珠)
●パール(真珠)とは
パール(真珠)とは、アコヤ貝などの貝から採り出された宝石です。日本は古くから真珠の産地であり、縄文時代の遺跡からも真珠が出土しています。
日本産の真珠は主にアコヤ貝から採れるアコヤ真珠ですが、海外産のシロチョウ真珠や淡水真珠などもあります。
真珠の美しさは、柔らかく温かみのある色や光沢にあります。色合いはさまざまで、ホワイト・クリーム・ピンク・ゴールド・ブルー・グリーン・ブラック・シルバーなど。
柔らかい独特の輝きを持つパールは存在感があり、婚約指輪にふさわしい美しさがあります。
●良いパールの見分け方
品質の良いパール(真珠)を見分けるには、「巻き」と「照り」に注目しましょう。
「巻き」とは真珠層の厚みのことで、炭酸カルシウムでできた真珠の層が厚いものが良い真珠です。
「照り」は真珠の輝きや光沢のことで、真珠の巻きが厚くなるほど真珠の色が深みを増し、ピンクとグリーンを帯びた深い光沢が出ます。
真珠を選ぶ時は、「巻き」が厚く「照り」が良い真珠を選びましょう。傷が無く綺麗な形をしているかどうかも確認します。
さらに色やサイズによっても、真珠の印象は大きく変わります。
●お手入れ方法
真珠の指輪は着用したら、柔らかい布で軽くふき取ります。宝石箱にしまう時は、他のアクセサリーで真珠に傷がつかないように、分けてしまいましょう。
オパール
●オパールとは
オパールは、虹色に輝く不思議な色合いの宝石です。きらきらと輝く模様や色合いが、それぞれの石で異なるのがとても魅力的。主にオーストラリア・メキシコ・エチオピアなどで産出します。
宝石としての価値が高いオパールは、見る角度や光の具合によって、色や模様が変化する遊色効果(色合いがモザイクのように変化する)を持つ石です。
乳白色をした「ライトオパール」、赤い炎のような色の「ファイアーオパール」、母岩が付いている「ボルダーオパール」、地色が黒い「ブラックオパール」などの種類があります。
特にはっきりした赤色の遊色効果が出る「ブラックオパール」は、産出量が少なく希少価値が高まっています。
●良いオパールの見分け方
オパールの色や輝きはひとつひとつ違います。光や角度が変わるとどんな表情を見せるのかをじっくり見て、気に入ったものを選びましょう。
オパールの選び方のコツは、色が鮮やかなものを選ぶことです。希少価値がある赤みがあるブラックオパールであっても、それだけで選ぶのではなく、全体の表情を見て選ぶことをおすすめします。
●お手入れ方法
オパールを使った後は、柔らかい布で乾拭きをしましょう。
ただし濡れた布で拭いてはいけません。オパールは水で洗うと輝きが無くなることもあるため、洗剤や水で洗うのも厳禁です。宝石店の超音波洗浄機なども使わないようにします。
表面に傷がつきやすいため、他のアクセサリーとは分けてしまいましょう。
まとめ
パールやオパールが好きな方は、婚約指輪にも選んでみてはいかがでしょうか。オリジナリティにあふれた素敵な婚約指輪になりそうです。
パールとオパールは、どちらも色のバリエーションが多彩です。肌に合う色を選ぶのもいいですし、デザインに合う色をセレクトするのも楽しいですね。
婚約指輪選びのお役に立てれば幸いです。