和装に結婚指輪はしてもいい？ しないほうがいい？ 静岡KITAGAWA Bridal
親族や友人の結婚式に招待された場合には、着物で出席することもありますね。そんな時にできれば結婚指輪や婚約指輪をつけて行きたいが、つけて行ってもいいのか、悩む方もいるでしょう。
一般的には和装の時には、ネックレスやイヤリングなどのアクセサリーをしません。そのため結婚指輪をつけていいのかが、分からないのではないでしょうか。
特に冠婚葬祭などに呼ばれて出席する場合には、自己判断ではなく、正式なマナーを知っておきたいですよね。
そこで、和装をした時のアクセサリーについての基本的なマナーや、結婚指輪をどうすべきなのかをご説明していきます。また着物で指輪をする時の注意点についても、ご紹介します。
着物を着た時にもアクセサリーをしていい？
和装のマナーとしては、指輪・ネックレス・イヤリングなどのアクセサリー類は、基本的にはつけません。和装の時に装飾が欲しい場合には、帯どめやかんざしなどをつけます。
結婚式や入学式、祝賀パーティーなどのフォーマルな場で着物を着る時は、ネックレスやイヤリングなどのアクセサリーをつけないようにしましょう。
和装は日本古来の衣装であり、指輪やネックレスなどは西洋のものであるため、昔の人はつけていなかったという理由もあります。
それだけの理由ではなく和装は引き算の美学を大切にするため、華美に飾り立てるよりもシンプルな美しさを大切にするためでもあります。
しかし着物を着た時に指輪・ネックレス・イヤリングなどを、絶対につけてはいけないというわけではありません。
最近では着物を洋装風に着こなすなど、着物を使ってオリジナルなお洒落を楽しむ人が増えてきました。日常のお出かけなどでは、ファッションとして自由に楽しむことができます。
結婚指輪はしてもいい？
フォーマルな場では着物に指輪はつけませんが、一般的な指輪とは違い、結婚指輪は例外とされています。
結婚式への出席、入学式、パーティーなどのフォーマルな場でも、結婚指輪をつけることができます。結婚式や披露宴などへの出席では、婚約指輪を重ねづけするのもいいですね。
もちろんお正月に着物を着て初詣に行く時や、音楽会や食事会などでも結婚指輪や婚約指輪をつけることができます。
お葬式や通夜などの場でも、華美でない結婚指輪ならばつけることができます。
指輪をしてはいけない場所を知っておこう
結婚指輪は着物を着ている時でも、比較的どこでもつけることができますが、つけてはいけない場所もあります。それは茶道の席です。
茶道ではお稽古であってもお茶会でも、指輪は一切つけられないため、結婚指輪もつけることができません。
それには理由があり、茶道で使う茶道具などに傷がついてしまう恐れがあるからです。お茶会などに出席する際には、必ず指輪は外しておきましょう。
またお葬式や通夜などの場も、結婚指輪のデザインによっては、していくことができません。葬儀の場では洋装でも和装でも、悲しみを表すために、華美なアクセサリーはつけてはいけないことになっているからです。
つけていくことができる指輪は、光沢が無いプラチナやシルバーの指輪、真珠・黒真珠の指輪などです。しかし、華美なデザインやダイヤモンドの指輪、ゴールドの指輪は、結婚指輪であってもつけることはできません。
近年増えているエタニティリングやハーフエタニティリングは、ダイヤモンドがついているため、結婚指輪であってもやめておくべきです。
もしもつけてもいいデザインかどうか判断に迷った時には、つけていかないほうがいいでしょう。
和装で指輪をつける時に注意すべきこと
着物を着ている時でも、結婚指輪や婚約指輪をつけることはできますが、着物を傷つけないように注意しましょう。
婚約指輪は、ダイヤモンドが立て爪になっているデザインが多いため、着物にひっかける恐れがあるためです。
高価な着物には傷つきやすい 絹などの生地も多いため、着物を着ている時の身のこなしには気をつけましょう。
特に着物にひっかけやすいのは、着物が着崩れしてきた時に直す動作をする時です。着崩れを直すために、おはしょりを引っ張ることがありますが、生地をダイヤモンドの立て爪でこすってひっかけてしまいがちです。
着物の着付けの時や着崩れを直す時には、婚約指輪は外しておいたほうがいいかもしれません。
まとめ
結婚指輪や婚約指輪は一般的なアクセサリーとは扱いが違うため、フォーマルな場でも安心してつけていくことができます。
ただし茶道のお茶会などでは、結婚指輪もつけることができません。忘れずに外すようにしましょう。
婚約指輪はダイヤモンドの立て爪が着物を傷つけやすいですが、指輪のデザインによってはひっかかりにくいデザインもあります。
着物を日常的に着たいという方は、婚約指輪の購入前であれば、着物を傷つけにくいデザインを選ぶといいでしょう。
