結納と顔合わせの違いってわかる?それぞれの意味を解説【静岡市】

結婚することが決まったら両家が集まって行うことが一般的な“結納”と“顔合わせ”。
結婚がはじめてのふたりには、それぞれどんな意味があるのか、どんなことをするのか、開催する必要があるのかも、さっぱりわからないですよね。
今回は結納と顔合わせが持つ意味や、内容などを紹介します。両家が幸せと思える結婚に向けて準備ができるよう、それぞれの特徴について知識を持っておきましょう。
“結納”と“顔合わせ”それぞれの意味とは?
結納も顔合わせも聞いたことはあるものの、実際には何を行うのか、どのような意味合いがあるのかは、具体的に知らないというカップルは多いのではないでしょうか?
ここでは結納と顔合わせの持つ意味から、それぞれの違いについてご紹介します。
結納とは?
結納とは具体的にどのようなことをするのでしょうか?結納について詳しくご紹介します。
【結納の特徴】
結納とは、古くから行われてきた日本の伝統である婚約の儀式です。両家が結納金や結納品の授受を行うことで婚約が正式なものになるとされています。
以前の日本の結婚には、仲人と呼ばれる仲介人がおり、仲人の進行のもとで結納の儀式に参加していましたが、現代では両家のみで執り行われることが一般的になっています。
結納自体は約20分と、短い時間で執り行われます。
【結納の歴史】
結納のはじまりは平安時代にさかのぼり、男性が結婚を申し込む女性の家に酒や肴を持ち込み、ともに飲食をすることで結婚が認められたというしきたりが現代の結納の起源と言われています。
鎌倉時代になると、女性の家に対し“立派に育ててくれたお礼”として、女性の親に対し、酒や着物などの高級品を贈るようになったそうです。
現代は育ててくれたことに対するお礼というより、結納金や結納品を準備し、受け渡すことで婚約を確かなものにして結婚を正式に約束するという意味として結納は行われています。
顔合わせとは?
顔合わせとは両家の初対面を兼ねた食事会を指します。結納のようにかしこまった雰囲気ではなく、カジュアルに食事を楽しみながら親睦を深めるために開催するもので、結納の前に行うことが一般的です。
顔合わせであっても結納品である婚約指輪を贈ったり、披露したりする場合もあります。
結納は儀式として、はじまりの挨拶や結納品を納めるなど決まった流れがあることに対し、顔合わせは特に決まった形式がないことが特徴です。
【みんなはどうしてる?】現代の風潮を調査
結婚式場情報を掲載しているWebサイト『ハナユメ』が行ったアンケートによると、顔合わせのみ行ったと回答したカップルは69.5%にもおよび、現代は比較的カジュアルな顔合わせで婚約を正式なものにしていると傾向にあります。
そのほかの回答者には、顔合わせと結納を行ったと回答するカップルもあれば、どちらも行っていないという回答もありました。
伝統ある結納を行うカップルは減少傾向にあるようですが、地域によっては結納を行うことが一般的になっている場所もあります。
どちらにせよ、結婚はふたりだけではなく、両家の家族が関わりを持つもの。幸せな結婚にするためにも両家の親睦を深める結納や顔合わせは重要な意味を持っています。
実施する際に注意するべきこと
結納や顔合わせを行うにあたり、注意するべきことをまとめます。計画の際に参考にしましょう。
服装
服装は両家の格式をそろえるためにも、話し合って統一したいもの。結納と顔合わせ、それぞれに合った服装を見ていきましょう。
【結納】
日本の伝統である結納は、袴や振り袖、黒留め袖など和装で行うことが一般的です。
ただし、和装ではなくてはいけないという決まりはないので、スーツやワンピースなどの準礼装で行うカップルもいます。
【顔合わせ】
顔合わせはホテルなどのレストランや料亭など、フレンチや懐石料理をフルコースで食事することが多いです。
会場に見合うようにドレスコードを決めましょう。
日程
結納や顔合わせは、一般的に挙式の半年~3か月前に行います。
挙式の日程決めと同じく、大安や友引など日柄を意識したり、“おめでたいことは午前中がよい”と言われている風習を習って、お昼時の時間帯に計画したりするカップルもいます。
それぞれ両家のスケジュールを重視し、合わせやすい日程で予定を組む方法もよいでしょう。
費用の支払い
結納品や結納金の費用は、準備する側で用意しますが、会場費や食事代は両家で折半することが一般的です。
双方の交通費や宿泊代費も含めて配慮できると、両家にとって満足度の高い集まりになります。
結納も顔合わせも行うのは自由!両家から祝福される結婚にしよう
以前の日本では家柄を重視した結婚が一般的な時代もありましたが、現代は結婚するカップルの気持ちが尊重されています。
婚約するにあたり、贈るべき結納品、婚約記念品など、すべて準備するのではなくカップルに合ったパターンやバリエーションがあることも特徴。
どんなスタイルが自分たちに合っているかとともに、両親の意見も尊重しながら検討していくことがおすすめです。